2010年10月11日

9/22議会の模様

お待たせいたしました。
9月22日分のラジオ放送の録音を頂きましたのでご紹介します。
(明石に関係のある部分だけを抜粋させていただきます)
長いですが、敢えて要約せずに書きました。
まだ全部起こせていませんので、前半だけ先に公開します。

共産党鞠子議員 一般質問

「重要文化財相当の明石小学校保存活用をめぐる問題についてです。
文化財保護法は、政府および地方公共団体の任務として
文化財が我が国の歴史、文化等の正しい理解のため、
欠かすことが出来ないものでありかつ、将来の文化の向上発展を
基礎をなすものであることを認識し、
その保存が適切に行われるように、周到の注意を持って、
この法律の趣旨の徹底に努めなければならないと定めています。
しかしこの瞬間にも地方公共団体の中央区の手によって
明石小学校が解体されつつあります。
現時点でも校舎解体を中止し、さらなる詳細な調査と、
記録保存を実施すべきです。お答えください。
日本建築学会が「東京都中央区に現存する
復興小学校七校舎の保存要望書」で国指定の重要文化財建造物として
その価値を後世に伝えていくべき高い価値を有した
建物であると位置づけられる、と明石小学校を評価してから、
復興小学校の文化財としての重要性はさらに広く
認識されるに至っています。保存活用を求める声は
解体作業が始まった、八月以降も広がっています。
明石小学校の保存を望む会の区民などからは、
「明石小学校建て替え再考に関する要望書」が、
1月14日から6回にわたり、4237名の署名を添えて提出されました。
西村東京大学教授などが呼びかけ人になった、
「中央区立明石小学校を重要文化財にする有識者の会」の要望、
中央区文化財保護審議会委員七名による
「明石小学校をはじめとする復興小学校の
保存活用に関する要望」などです。
区議会でも日本共産党中央区議会議員団が、
二回にわたり区長に保存活用を求める要望書を提出しています。
区長はこれらの要望をどのように受け止めたのか、お答えください。
区長は8月23日に声明を発表し、明石小学校は中央小学校や、
明正小学校と共に、あくまで現在の改築計画を
進める方針を明らかにしました。
ここには、文化財建造物の保存活用と、
子どもの教育条件整備の両立に力を尽くそうとしない、
中央区の姿勢が表れています。
区は、学校改築の検討を始めたのは平成十八年、
「中央区学校づくり検討会」からだとしています。
9月7日の区民文教委員会でわたくしは区は平成十八年から
二十二年までに中央区文化財保護審議会に対し、
復興小学校の文化財的価値ということを踏まえて、
具体的に相談や諮問をしたことがあるのか質問し、
文化財課長は「ございません」と答弁しました。
また平成20年からの明石小学校改築準備協議会や、
改築に関連した地元などの説明会で、復興小学校の
文化財的価値に基づく議論を行うためのテーマ設定と
情報提供を区が行ったか、と質問し、教育委員会副参事は
「ございません」と答弁しました。
区が復興小学校の文化財的価値について
十分な議論や検討がないままに、解体新築計画を
策定したことを示しています。
こうした経過で改築計画が策定されたことについて、
区長の認識をお答えください。
区長は重要文化財の評価がなされたのが遅いとも述べています。
しかし、元文化庁長官で神奈川県立外語短大の
川村名誉教授は、9月1日付読売新聞で
「短期間で認められる登録文化財となった後、
重要文化財指定に向けた調査や保存管理計画の策定に
取り組んでも良かった筈だ」と述べています。
区長はこうした指摘に関してどのように考えるのかお答えください。
区は重要文化財の保存活用と、子どもの教育条件整備の
両立させようとする提案にも、真摯に耳を傾けてきませんでした。
日本建築学会は、区長宛要望書で、復興小学校について、
「本会はこれらの建物の保存活用に関して、出来る限りの
協力をさせていただく所存である」と表明しています。
中央区立明石小学校の保存を望む会も、具体的にいくつかの
リノベーション案を提案しています。
区が明石小学校の保存活用を決断すれば、
専門家の全面的な協力を得て優れた教育環境が
整備された重要文化財の学校で、子どもが学べる、
保存活用計画策定が可能です。
保存を望む会のリノベーション案は、子どもの幸せのためという点で、
改築推進の人たちと同じです。
歴史ある建物こそ、子どもたちの情操と地域を愛する
豊かな心の育成に重要、「リノベーションにより、
古い校舎が新しく生まれ変わる姿を見た子どもたちは、
どんなに感動し、その後の人生の指標となることでしょう」
という目的を掲げています。
リノベーション案の主な点は次のような内容です。
一つ、現校舎をそのまま残すのではなく、
現校舎の質の高さを生かして、教育環境を充実する改修です。
エレベーター設置など、バリアフリー化も行う提案です。
不足する部屋は、仮校舎が建つ場所に別棟を増築し、
校庭地下に体育館を作ることも可能です。
地下体育館は港区立高輪台小学校のリノベーションで
採用しています。区も09年三月の教育委員会、
小学校改築計画策定調査報告書では、泰明小学校、
常盤小学校のリノベーション案ともいえる、
スーパーリニューアルなどの調査検討を進めていくことは
課題だとしています。その実例として、港区立高輪台小学校が
挙げられています。
二つ、明石小学校は児童数増加で、
教室増補が必要となるので給食室歴史資料室、防災倉庫、
会議室保健室などを別棟にして校庭地下に体育館を作ることで、
一学年2教室を確保し、図書館、パソコン室など、
教育環境を充実させる。現在の校舎の耐震性は、
区も問題なしと発表しているが、リノベーション改修時には
さらに調査して補修する。
三つめ、コンクリートはアルカリ性だが、
炭酸ガスの影響で表面から中性化が進み、
鉄筋に達すると錆びる恐れがある。
明石小学校のコンクリートの状態は良く、
ひび割れもさほど見られない。改修時には調査して補修する。
中性化を防ぎ中性化したコンクリートを補修して
長持ちさせる技術が進んでいるとしています。
区長にお聞きします。この提案内容のそれぞれについて、
見解をお答えください。またこうした住民側からの
リノベーション案が提案された時点で、
積極的に検討すべきではなかったのかお答えください。
今からでも遅くありません。日本建築学会などの、
専門家の協力を得て、住民の理解と協力を作りだして、
保存活用の具体案を検討すべきであります。
お答えください。区長は8月23日の声明で、
中央区小学校改築計画策定調査報告書、
平成21年3月で示した整備の方向性に沿って考えるとしています。
具体的には区内七校の復興小学校のうち、
東京都選定歴史的建造物で、泰明小学校、常盤小学校は、
免震対策も含めた現校舎の保存活用について
調査研究を進めるとしています。明正小学校中央小学校、
城東小学校坂本小学校は、保存活用ではなく
改築という方針となっています。
しかし明石小学校改築計画の様々な問題点が明らかになりました。
復興小学校についてそこからの教訓を生かした計画とすることが、
強く求められています。日本建築学会は、
区長への要望書で、中央区に現存する復興小学校七校舎について、
復興小学校のデザインの多様性、変遷を知る上でいずれも
等しく貴重な意向となっている。
いずれも外観は当初の意匠が良く保たれており、
登録有形文化財構造物に必要な価値を十分に備えていると考えられる。
よって、今後は外観意匠の特徴を生かした形での
保存活用が期待されると見解を示しています。
区長にお聞きします。こうした指摘を真剣に受け止め、
復興小学校のこれまでの整備状況にとらわれず、
見直しすべきです。その検討は、最初の段階から
日本建築学会など専門家の参加と幅広い住民の
参加で行うべきであります。お答えください。」

以下、区長の答弁

「明石小学校の改築問題につきましては、
さまざまな報道がなされ、区議会はもとより
保護者の方々をはじめとする区民や多くの関係者の皆様に
ご心配をおかけし、誠に恐縮に存じます。
この問題は、平成元年11月27日に当時の
区議会全会派が紹介議員となって、明石小学校のPTA会長、
同窓会会長、明石町町会長を代表とする、約一万四千人、
正確には一万三千九百三十三名のかたの署名のもと、
提出された請願をはじめ、二十数年来にわたり、様々な議会、
保護者彌同窓会、地域のみなさまなどから改築して欲しい、
早期改築は悲願である、という強い要望を頂きながら
区として検討してまいりました。
平成二十一年の改築準備協議会での協議などの経過を経て、
本年度ようやく本格着工の運びとなったところであります。
まず初めに、明石小学校について解体を中止し、
さらなる詳細な調査と、記録保存を実施すべき、
とのお尋ねであります。ご承知の通り、
日本建築学会から明石小学校については、
重要文化財建造物にふさわしい価値を備えているので、
これらにふさわしい保存活用を、との要望をいただいたのは、
本年七月九日であります。その段階ではすでに、
子どもたちは校舎のお別れ会を七月三日に終え、
校庭には仮校舎も出来上がりつつあり、
仮校舎への移転も目前に控えた時でありました。
要望として受け止めるにはあまりにも遅きに失した時期であり、
区と致しましては、設計における意匠の継承、
記録保存、部材の利活用に可能な限り取り組みながら
改築事業を進める旨回答をしたところであります。
現在解体工事を進めている中で現校舎の保存を目的とした
さらなる詳細な調査を行えませんが、記録保存につきましては、
後世に残る貴重な資料として取り組んでいるところであります。
次に、日本建築学会をはじめとする様々な保存活用を求める
要望書についてであります。これらの要望書につきましては、
それぞれのお立場からこの問題を真剣にお考えになって
提出されたものと受け止めております。
残念ながらそうした要望のすべてには答えられない状況で
ありますが、残る復興小学校の整備の検討に当たっては
専門家による建築的価値についての調査を行うなど、
今回の問題を教訓として生かしてまいりたいと存じます。
次に、改築計画の策定の経緯についてであります。
小学校改築計画は、平成十一年に泰明小学校及び
常盤小学校が東京都の歴史的建造物に選定されたこと、
あるいは改築に関する地元の要望や教室数の不足、
体育館の整備と教育環境の向上、さらには防災拠点など
地域の核としての充実と今日的行政課題を踏まえ
総合的な判断のもと計画を策定したものであります。
従いまして、復興小学校七校全体としては、
お尋ねの文化財的価値も充分考慮したものであります。
次に元文化庁長官の指摘についてであります。
この指摘は専門的見地からのもので、一般論としては
成り立つものと受け止めておりますが、
現実の明石小学校改築問題にそのまま
あてはめることが出来るかどうかは、
いささか疑問の残るところであります。
次にリノベーションの提案についてであります。
まずは、わたくしも実際に見学いたしましたが、
高輪台小学校と明石小学校とでは、その立地条件等が異なり、
単純に比較できないものと考えております。
リノベーション案につきましては、
たとえば校庭の真ん中の地下体育館はいかがなものかと思います。
どのように既存校舎の耐震性を高めるかも
明らかではありません。また、平面計画全体を見ても
PTA等による改築準備協議会で検討してきた
計画案に勝る計画ではないものと判断致しました。
このようなことでさらなる積極的検討まで
至らなかったところであります。
次に専門家の協力を経て住民理解と協力による
保存活用の具体案を検討すべきとのお尋ねであります。
解体工事を進めている現時点で改築計画を白紙撤回することは、
保護者をはじめとする区民や関係者の皆様の
ご理解を得られないものと存じます。
またこの場合、最大の被害者、犠牲者は
子どもたちであります。今回の改築は子どもの幸せを
第一義に進めているものでありその姿勢と
相反するものであると言えます。
次に復興小学校全体について、整備の方向を
見直すべきとのお尋ねであります。
これまで繰り返し述べさせていただきましたが、
子どもの幸せを第一義に、より良好な教育環境の実現や
防災拠点など地域の核ともなる学校施設づくりといった
今日的行政課題の解決こそが区の使命であると考えております。
そのため、中央、明石、明正の三校の改築計画を
予定通り進めさせていただくほか、他の四校についても
小学校改築策定計画報告書で整理した整備の方向性に沿って
進めてまいりたいと存じます。また学校はいかなる災害にも
耐えられるよう絶対的に安全安心でなければなりません。
それでなければ保護者は安心して児童を通わせる、
させられる、られるない、させられない、ものと存じます。」

この後、鞠子議員の追加の質問と
区長の答弁が続きますが、それは次回にします。

posted by 中村 at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 明石建て替え関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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