2010年09月18日

2010/9/7中央区区民文教委員会

私は傍聴に行けなかったのですが、
傍聴に行った「望む会」メンバーがメモをもとにレポートを書いてくれました。
以下、その内容をもとに私がかいつまんで記事にいたします。
議員の発言等はテープおこしとは違いますから、若干違うかもしれませんし
傍聴者の主観が入っているかもしれませんが、さほど大きくは違わないと思います。

2010/9/7 13:30〜17:00
区民文教委員会

区民文教委員会出席委員
委員長 青木幸子(友愛)
副委員長 磯野忠(自民)
議長 中嶋寛明(自民)
委員 今野弘美(自民)
原田賢一(自民)
田畑五十二(公明)
鞠子勝彦(共産)
渡辺博年(民主区民クラブ)

傍聴議員は委員を含み全議員29名中23名


傍聴議員は多かったのですね。
もちろん、議題は明石のことだけではありませんが。

斉藤部長より11項目の報告。明石小については、9項目め。
基本的に8月23日の区長からの宣言文をそのままですが、気になったところ
●学会対応についてとして説明があった。
5月20日の見学時に保存活用についての合意はなかったので、
8月16日の学会からの見解に対し、訂正は不要と認識している。
●文化財審議会員の有志の方々が見学を行い、
有志の方々で保存要望書を出した。


例の、学会の見解
「建築学会として記録を残しておくと(ママ)とと、
改築の中で一部保存活用可能な部材を残す工夫をすることを双方で確認」
というあの文言ですが、「双方で確認」は「合意はなかった」ということだそうです。
部材保存等のお話をして、そのことを建築学会の先生方が聞いた、
というだけのことが言いたかったそうです。
ちなみに確認という言葉を辞書で引くと
1 はっきり認めること。また、そうであることをはっきりたしかめること。
「安全を―する」「生存者はまだ―できない」
2 特定の事実や法律関係の存否について争いや疑いのあるとき、
これを判断・認定する行為。当選者の決定など。
(デジタル大辞泉より)

双方で、はっきり認める…
双方で、そう(部材保存)であることをはっきりたしかめる…
双方で、判断・認定する…
どう置き換えても「合意」と一緒な気がしてしまうのは私だけでしょうか。

もう一つの文化財審議会員の件は、やたら「有志の」と繰り返したようですね。
要望書は、9月2日の東京新聞の記事によれば
「委員八人のうち、区非常勤職員を除く七人が連名で提出した」とのこと。
私たちの署名は、教育委員会
「また、確かに反対の要望書は出ましたが、要望された方の中で
地元の方は極く少数であります。」と言って黙殺されたわけなのですが、
こちらは「極く少数」の文化財議会員がサインしなかったから、「有志」ですか。
極く少数の地元の声は聞けませんが、
極く少数の文化財審議会員の存在はものすごく重要なようです。
区非常勤職員という、この会員さんの立場がものすごく気の毒です…。

長くなりますので、続きは次の記事で。

posted by 中村 at 01:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 明石建て替え関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月03日

NHKラジオと読売新聞の内容ご紹介

今日のNHK第一放送の「時の話題」の内容をレポートします。
(解説員の方にご了承いただきました。赤字、太字は中村)

問われる歴史的建造物の保存

関東大震災の後に建てられた復興小学校で、国の重要文化財級の価値があるとされる
東京中央区内の小学校が建て替えられることになり、校舎の解体作業が始まりました。
これに対して地域住民や建築学会が保存運動を続けています。毛利和雄解説委員に聞きます。

Q1 明石小学校の問題はこのところニュースでもしばしば取り上げられていますが、
何が問題になっているのですか?

A1 明石小学校は、復興小学校のひとつです。

関東大震災が大正12年(1923年)9月1日に起きました。震災の日はおとといでした。
壊滅的な被害をうけた東京や横浜の小学校を建て替えたものを復興小学校といいます。
それまで日本の小学校は木造の校舎が当たり前でしたが、復興小学校は、
当時では珍しい鉄筋コンクリートで建てられ、その後の小学校建築の基礎が築かれました。

明石小学校は、鉄筋コンクリート三階建てで、柱の形や建物の頂点がカーブするなど、
当時ドイツで流行ったデザインが取り入れられています。

日本建築学会では、明石小学校は、最初に設計に取りかり、それによって
復興小学校の設計の規格が作られたので、復興小学校を代表して
国の重要文化財級の価値があるとしています。

そこで、地域の卒業生や住民で作っている保存運動の人々や学会が、
きちんとした調査をして文化財指定をし校舎を保存するよう訴えています。

Q2 校舎を建て替える中央区は、どういう考えなのですか?

A2 矢田美英(やだよしひで)区長が、記者会見をして、今になって解体中止は難しい。
区民の間から老朽化しているので建て替えてほしいという要望が以前から出ていた。
教室や建物が手狭なので、教育環境の向上と防災拠点など地域の核となる施設の充実を
図りたいとして、建て替え計画を変える考えはないことを表明しました。

現場では、校門を防音壁で覆って、建物を象徴する正面玄関の部分から
解体作業が進められています。

Q3 地震が起こった際の耐震性に問題はないのですか?

A3 中央区では、明石小学校は建築後84年たって、コンクリートの劣化が進んでおり、
今後の児童数の増加に伴う教室の確保や体育館の拡張、バリアフリー化を考えると
今の校舎を残して対応することは難しいとしています。

それに対して、学会や地域の住民団体では、震災後の復興小学校は今とは違って
頑丈なコンクリートが使われているので、現在の建物を保存した上で再生する
リノベーションをすれば、現在の建物を残した上で校舎として使い続けられるとしています。

Q4 そうはいっても解体作業が進められている訳ですから、
時間的にも間に合いませんよね?

A4 中央区は、学会から重要文化財の価値があるという要望書が出てきたのが
7月になってからなので、遅すぎたとしています。

しかし、今回の件で問題なのは、文化財としての価値が事前に
十分検討されなかった点です。
区の教育委員会に文化財保護審議会があるにもかかわらず、
今回の件について諮られていなかったとして委員の間から批判が出ています。


ニュースで聞きつけた文化財保護審議会の委員の方々が解体作業が始ってから校舎を
見学し、それをもとに、明石小学校の「文化財的価値を損なうことなく、
保存・活用の措置をとることを強く要望する」という文言で、
事実上保存を求める要望書がおととい出されました。


Q4 復興小学校は、ほかにもありますが中央区はどのような考えで臨むのでしょうか?

A4 復興小学校で、今でも現役の小学校として残っているのは10校で、
そのうち7校が東京・中央区にあります。東京中央区では、
明石小学校を含む三つの小学校をまず建て替える計画です。
残りの4校のうち2校は、東京都の歴史的建造物に選定されていますので、
免震対策も含め今の校舎の保存・活用について調査研究したいとしています。

文化財に指定されたり、選定されたりしているものは重要で、そうでないものは
重要ではないという考え方に陥りがちなのですが、今回の明石小学校のように
住民の要望にこたえて学界で調べてみたら重要文化財級の価値がわかったように
文化財や歴史遺産の価値は新たに見出されていくものです。

そうした点も踏まえ、中央区の文化財保護審議会の要望書では、
中央区内には復興小学校だけでなく、震災復興に関わる建造物、史跡、名勝、文書、
歴史資料などの多くの貴重な文化財が残されており、また、中央区を初めとした
「震災復興の遺産」は「美しい日本の歴史的風土 100選」のなかにも
選ばれていることを指摘し、今回の明石小学校をはじめとする復興小学校の
改築問題を契機に、こうした区内の震災復興に関わる文化財の総合的な調査を実施し、
その適切な保存・活用に関する方針を立てることも提言しています。

都市の記憶を将来に伝えていくことは成熟していく日本、国際都市東京にとっても
大きな課題だと思います。


以上が放送の内容です。
文化財審議会、メディアなど、いろいろなところがまだ注目しています。
今後の、街の文化財のあり方が、明石小にかかっています。
毛利解説員のおっしゃったように、
国際都市東京に必要なものは、歴史ではないでしょうか。
敗戦からこちら、過去をすべて消し去りたいとでもいうように、
何でもかんでも新しくしてしまって、まるで別の国のようになってしまいましたが
そろそろそんな呪縛から逃れても良いのではないでしょうか。
先人の優れた足跡は、目で見える形で残っているものだけでも残すべきと思います。

もう一つ、読売新聞の記事もご紹介します。

以下抜粋。

「重文相当」明石小なぜ解体
区「仮校舎が長期間に」 識者「地域の宝、消える」

 1923年の関東大震災後に建てられた「復興小学校」の一つで、建て替えが進められる中央区立明石小学校では2日も、校舎2階の窓枠や壁などの解体作業が行われた。「重要文化財に相当する」などと高い評価を受けながら、着々と進む解体工事。建て替えを急ぐ区の姿勢に識者からは「文化財への認識が不足している」などと厳しい声も上がる。妥協点は探れなかったのか、検証した。(土方慎二)

(省略)

■半年でも登録 「もっと早く要望があれば、再考できたかもしれない」。先月26日の記者会見で矢田美英区長は、こんな言葉で再考の余地はないと強調した。

 区が例に挙げるのは、昭和初期に建てられた「明治生命館」(千代田区)。同ビルが重文に指定されるまで7年かかった点を挙げ、「重文指定に何年かかるかわからず、長期間、プレハブ仮校舎での勉学を強いられる」と説明した。

 区は、2年後の開校を目指し、のべ床面積が2倍となる新校舎の建築工事を発注済み。児童らは今月から仮校舎での授業を始めた。

 だが、元文化庁長官で神奈川県立外語短大の川村恒明名誉教授(文化財保護政策)は、「短期間で認められる登録文化財となった後で、重文指定に向けた調査や保存管理計画の策定に取り組んでも良かったはず」と区の対応を疑問視する。

(省略)

 川村名誉教授は、地域の財産である学校の所有者が区であることを強調し、「最も地域に近い自治体の区が文化財の価値を認識しなければ、地域の宝が消え、魅力ある町づくりも阻害される」と指摘する。今後の教育・文化行政に生かされるのだろうか。

全文はこちら

素人考えですが、そもそも文化財審議会という機関は
建築学会などの全国の建物が研究対象である研究者の方々の目が届かず、
調査が手遅れになって壊されることがないように
「地域の宝」を審議するためにあるのではないのでしょうか?

「地域の宝」にもっとも敏感でその価値を知っていなければいけない教育委員会が
なぜ、文化財審議会に諮ることもせずに改築を進めたのでしょうか?
それで、「建築学会が言うのは遅すぎる」と責めるのはお門違いでは?

これは、教育委員会が全然文化財の見識をお持ちでなかったということか、
それとも町の宝を積極的に壊そうとしていたのか、どちらかということですよね。

どちらにせよ、残念ですねぇ、区民としても、都民としても、国民としても。

posted by 中村 at 16:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 明石建て替え関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月20日

明石の行方は・・・

こんばんは。
もう、いろんなところに取り上げられ過ぎて、ご紹介が間に合いません!
私自身が「明石小学校 ニュース」でググってる有様です。
それでもたぶん把握できてないのがあると思います。
(ご一報いただけると嬉しいです)
その中でも出来た所だけ、ざっとご紹介します。

8/17NHK「復興小学校」保存の意見書
http://www.nhk.or.jp/news/html/20100817/t10013397361000.html

8/17産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100817-00000588-san-soci
「復興小学校」の解体始まる 保存の声むなしく

8/17毎日新聞
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20100817ddlk13040136000c.html
・・・これに対し、区教委は「老朽化への対応や教育環境の向上が第一。数年にわたり手順を踏んで進めてきた」と説明し、改築計画を変更する考えはないとしている。

8/18NHK 復興小学校解体見合わせ訴え
http://www.nhk.or.jp/news/html/20100818/k10013432101000.html

8/18東京新聞 「明石小の歴史守って」

8/19PJニュース
http://news.livedoor.com/article/detail/4954273/
17日は望む会の呼びかけにより、中央区役所に20名くらいが集まり、区役所に追加署名を提出した。署名数は今回の追加分が520名、累計4237名である。区役所側の対応は非友好的であった。約20名全員で署名の提出に行こうとすると、「(提出に行く人数を)半分くらいにしていただけますか?」と要求し、失笑が起きた。

8/19毎日新聞
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20100819ddlk13040197000c.html
「区は地元の賛同を得るなど適切な手続きを経たと言うが、文化財的価値が十分に精査されていない」と工事の一時中断を求めた。

8/19 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/100818/lcl1008182341004-n1.htm
「区はこの小学校の文化財的価値が明らかになる前、ただ古くなったという判断で、建て替え計画を進めてしまった。しかし、国指定重要文化財に相当する価値があることが判明したいま、工事を止めることは恥ではない。むしろ合理的な判断だ」

8/19読売新聞(江東版はこちら
http://www.nhk.or.jp/news/html/20100818/k10013432101000.html
区が建て替えの根拠として「地域住民が建て替えを要望している」と主張していることについては、「文化財的価値が取りざたされたのはごく最近。解体工事をすぐに中止し、住民へ明石小の価値を改めて説明すべきだ」と訴えた。

8/19朝日新聞 復興小解体始まる 中央・明石保存望む声なお

ひー、調べるのも書くのも大変です。
こんなに、ウェブ上でも簡単に拾えるほど沢山ニュースになってもなお
工事を止めることは考えていらっしゃらないとのこと。

何といえばいいのやら。みなさん、記事を読んでめいめいお考えください。
特に区民の方々。
ちなみに、私たちの要望書にご署名くださった区民の累計は
950人です。
950人の区民の皆様、また、署名なさっていない、または新築に賛成の皆様も
各紙、記事を読んでみてください。
そのうえで、どう思われるか、どうすべきか、お考えください。

復興小の行方、明石の行方、そして中央区の行方・・・
それを考えてみてください。
何を得るのか、何を失うのか。
posted by 中村 at 03:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 明石建て替え関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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